「だめか?」
「ちょっと、待ってください」
どうしよう。困る。いいのかだめなのか分からない。
渚は、決めた。付き合い、楽しもう。
「いいです」
「ありがとう。渚にこれ……」
翔真が渚に渡した物は、花だった。
「渚って、花が好きって言ったから買ってきた」
「わぁ。きれい。ありがとうございます」
渚は、花瓶に花を入れた。
「翔真君、こっちに近づいて」
翔真は、渚に近づいた。
「えい」
渚は、翔真の頬に唇をつけた。
「渚!?」
「お礼」
渚は、笑った。翔真も笑った。
「渚の笑顔は、可愛い」
「え?」
渚は、顔を赤くした。
「そんなことないです」
「いや、俺は可愛い」
「ありがとうございます」
「そこは、ありがとうの方が可愛い」
渚の顔は、真っ赤になった。
「ありがとう」