ヴァージン=ロード


「ほんと、なんでしょうね? なんだか品定めでもされているみたい」

 良の隣にいるのは、これまた眩しいプラチナブロンドの髪を結い上げた中世のドレスを着た、太陽のような美しさを持つモデル・怜愛(れいあ)だ。私を含む彼女と親しい人は、レアと呼んでいる。いつ見ても彼女の金色の瞳は綺麗だ。
 レアとリキが一緒にいると、スタジオに光が満ちたかのような錯覚を覚えるくらい、この二人の存在感は凄まじい。

「白木さん、何やってるのかな」
「あら、知り合い?」
「知り合いってほど知っているわけじゃないんだけど、この前のドリノンの打ち上げで少しお話したの。建築デザイナーと言っていたけど……」

 私の言葉に、三人とも首をかしげた。

「なんたって、建築デザイナーがこんなところに……?」

 良の呟きはもっともで、モデルの撮影の現場にはやっぱり似つかわしくない。

「おーい、次、レアと良!」

 田島さんの声がかかり、レアと良が立ち上がった。

「それじゃあ、ちょっくら行ってくるわ」
「じゃあ、お先にね」

 良が立ち上がると、中世貴族に入りきった様子でレアをエスコートする。かなり様になっている。