「伊咲が帰ってこないのは……私達のせいよね。だから、今日来てくれて本当に嬉しかった」 「お母さん、ごめん、ごめんね……!」 お母さんが私の頭をなでる。 「伊咲が何を謝るの」 言葉がうまく出てこない。 全然、出てこない。 「お母さん、私……大事な人できた。いつか……結婚するかもしれない」 「そう、伊咲も……よかった」 でも、言葉は要らなかった。 「今度は、彼と一緒に来るね」 「待ってるわ」