ヴァージン=ロード


「あれからずっと考えていたんだ。何が駄目だったんだろうって……。きっと僕が君を信じきれなかったのが悪かったんだ」
「私も、宗広さんの気持ちを組めなかった。考えようともしていなかった」

 宗広さんが、私の右手に触れた。

「僕にだって、至らないところもある。でも、もしも君に対して許せないと感じたときがあったとしても、僕は君の全てを受け止めたい。
 君は、僕のことを受け止めてはくれない?」
「私も、貴方のすべてを受け止めたい。私が駄目なとき、宗広さんは叱ってくれる?」
「もちろんだ」

 しばらく、二人の間に沈黙が降りる。
 でも、全く嫌な時間じゃなかった。

「……結婚するなら、貴方みたいな人なんだろうなと思ってる」
「それって、プロポーズ?」
「うぬぼれないでよ、貴方みたいな人とは言ったけど、貴方だとは言っていない」
「偏屈だなぁ」

 宗広さんが苦笑する。

「でも、そんな君が好きなんだ。羽宮伊咲さん、僕と、結婚を前提にお付き合いしてください」
「白木宗広さん、ふつつかものですが、よろしくお願いします」