それから、私の周囲が騒がしくなった。
報道陣にマイクを向けられれば、先日と同じことを繰り返す。
そういう日々を繰り返しても、私の待ち人が来てくれない。
「ご機嫌斜めねぇ、ISAKI」
「だって、宗広さん、全然連絡してきてくれないんだもん」
思わず、コータさんに愚痴を言う。コータさんが苦笑する。
「あらあら、恋するお姫様の王子様が来てくれないって?」
「ほんと、待ち人来たらず」
私は机に突っ伏した。
もしかしたら、私のやっていることは無駄なのかもしれない。
あれだけ騒いでも、宗広さんの耳には入らないのかもしれない。
そう思うと、ちょっと悲しかった。


