私に必要なのは、ほんの少しの決意と勇気だ。
心は、決まった。
幸い、チャンスはすぐにやってきた。ファッションイベントの取材だ。
一通りのインタビューが終わった後、その質問が来た。
「ISAKIさん、先日の白木氏の写真集では不思議な存在感を放っていましたね」
「本イベントと関係のない……」
「はい、最高の作品になったと思います」
司会者の人が気を利かせて止めようとしてくれたけれど、私は大丈夫、と遮った。
「最後のページに、白木氏の愛の告白ともとれる言葉がありましたが、ISAKIさんはどうおとらえですか?」
ストレートな質問に、私は微笑んだ。
「そうですね、私も白木さんに訊きたいと思っているんです」
「では、白木さんからお話は聞いていない?」
「はい。ただ私はもしかしたら、恋への一歩を踏み出そうとしているかもしれないので、皆さんも応援してくださるとうれしいです」
もちろん、私のこの発言は、爆弾発言として報道陣を混乱に導いた。


