ヴァージン=ロード




 ヒールの音を響かせながら、私はホールを歩く。身に纏っているのは夢乃が2日前に送ってきたドレス一式だ。

 ラベンダーのドレスが、裾に近づくにつれて徐々に濃い紫になっていて、裾は黒に近い。胸元には大きなリボンがあしらわれており、黒い帯でウエストを高い位置でとめている。
 スカートの部分はシースルーの生地が何層にも重ねられており、前部は膝上で、後部にかけて長くなっており、足首まである。足元は濃い紫のハイヒールで、2本のリボンを交差させてひざ下まで巻きつけて結んで止めている。
 髪の毛はサイドアップにしていて、リボンを髪の毛に編み込んでいる。そして仕上げには紫の薔薇の髪飾りがついている。

 はっきり言って、物凄く可愛い。多分、二十代も後半に差し掛かった私が着るには、可愛すぎる。それはそれは本当に可愛い。
 でも、こういうドレスは嫌いじゃない。むしろ好き。悔しいけど、夢乃が私のために作ったというのは物凄くうなずける。