「んーっ、よく寝たなぁ」

いつもどおりの朝。

私はあまり寝癖のつきにくいストレートの髪を手でくしゃくしゃとやってみせる

「春おはよう。よく寝た?」

隣でにこにこしてるのは私の彼氏の悠くん。

高1のくせに何故か朝は毎日私の隣にいるやつ

そう、かずくんのお兄ちゃんでもある

「あ、支度しなきゃ!」

バタバタしたくをしだす私を微笑ましく見守る悠くん

「ご飯食べなくていいの?」

「今日はいらない!遅刻しちゃう!」

そんなありふれた日常

…なはずだった。


学校に着くとなんだかクラスが騒がしい。

「あ、春きた!おはよー」

この騒がしい中唯一いつもどおりなのが私の親友、七海(ななみ)だった

まぁ、七海らしいか、なんて。

「なんか騒がしいけどどーしたの?」

「私も今来たばっかりでよくわかんないんだよね、ちょっと一緒に様子見に行こうよ!」

と人ごみをどんどんかきわけていく七海

そのあとについてく

すると一瞬七海の青ざめた顔が見えた

「七海?ちょっと、どーしたの?」

そこには