「なーに、固まってんの?」
「え、あ…。
なんで分かった?」
未だに驚きを隠せていない金メッシュくんこと、総長さん。
あたしは、そんな総長さんにフワリと笑ってこう言った。
「あたしに分からない事はこの世界にないの。
…でも、貴方達が幹部だって事までは知らなかったな」
あたしがそう言うと、やっぱり驚いた影籠さん。
あたしだって、伊達に狼龍の総長をやってた訳じゃないんだから。
裏参謀として狼龍を動かしていたあたしに、分からないものはこの世界には無いのよ。
「お前、何者だ…?」
金髪くんがそう聞いてきた。
それに、コクコクと頷くハニーブラウンくん。

