「…え?」



顔を上げて龍雅の方を向くと、龍雅は何故かニヤニヤをしていた。



「帝ってさ、どっからどー見ても女だよな」



「…そう?」



そんな事、面と向かって言われたの…初めて。
闇蝶姿で言われたのは憐と柚稀だけだけど、この姿で言われたのは初めてだ。

実際には女の恰好なんだけど、女っぽくないってよく言われる。



「雰囲気からして女だと俺は思うよ」



あたしと目線を合わせて真っ直ぐそう言う龍雅。
雰囲気、か…。



「2人目だ、そう言われたの」



1回目はもちろん、憐。
柚稀には何故か知らないけど、バレた。



「へぇー、じゃあもう1人の奴は見る目があるな」



龍雅のその言葉に、あたしは頬が緩んだ。
憐が認められてるって思えたから。



「そのもう1人って憐なんだ」



「憐って…名字は?」



龍雅はお酒の入った缶を口に付けながらそう聞いて来た。