それに気付いて、湊の方を見た。
すると、湊はニコニコと笑っていた。
「凄いでしょ?
みんな帝が来てくれた事が嬉しくて急いで準備したんだよ?」
湊はそう言うと、もう一回ギュッと手を握ってから昂夜と共に下に降りて行った。
だからあたしは、2階の手すりに捕まって下を見下ろした。
「コイツ等はいい奴らだ。
全力で帝を守ってくれる
…だから、信じて良いんだぞ」
龍雅がいつの間にか隣にいて、そう言った。
どうして龍雅がそう言ったのか分からないけど、多分総長だからあたしの不安を感じ取ったんだと思う。
あの時から人が信じられなくなった不安を。
「流石ね、龍雅」
多分、龍雅も憐と同類な気がする。
変な意味じゃなくて、いい意味で。
「まぁ、ゆっくりで良いから」
「うん」
あたしがそう言うと、龍雅は下にいるみんなに声を掛けた。
「今日は帝の歓迎会だが、自由に呑み食いしろ。
ただし、ハメは外すなよ?」

