「お前には仲間は居ねぇのか?」



赤髪くんがあたしにそう聞いてきた。



「居た。
でも、もう居ないの」



あたしはそう言って、肩を竦めた。


そんで、影籠から目を離した。

空にはキラキラと無数の星たちが輝いている。



「仲間が居るって事は本当に大切な事だよ」



あたしはそう言うと、金メッシュくんを見据えた。

きっと、金メッシュくんが総長だと思う。


だって、あたしと同じ目をしてるんだから。



「ねぇ総長さん、影籠は大切?」



あたしはニッコリと笑いながら総長さんを見た。


すると、また目を見開いて驚かれた。

今度は暫く、固まったままだった。