「多分って…」



昂夜はそう言うと、笑った。
まぁ、普通はそーなるよね。



「だって、周りが物凄く強いんだもん。
柚稀とか憐とか…」



憐がお酒に強いって分かったのは、柚稀のバースデーパーティの時に突然やって来て柚稀と飲み明かしていた。

で、何故か途中からどっちが強いかって対決になって…結局、カラの缶が増えるだけでキリがつかなかった。



「…その、柚稀とか憐って?」



あたしの言葉に、颯哉がそう聞いて来た。



「柚稀は副総長だった人で、憐は……」



あたしはそこで止めた。
憐の事、言っても良いのかな?

確か、憐はいろんな輩に狙われてるとか言ってたからイケナイんじゃないかな…。
とか、色々と考えてしまう。



「憐は?」



「…大切な人、かな」



間違いじゃない、よね。
大切な大切な友達。
なくてはならない、大切な人。

あたしがそう言うと、何故かシンと静まった。
…え、なんで?



「大切な人って…男?」



湊が首を傾げながらそう聞いて来た。



「ううん、女だよ。
…ちょっと男っぽいけど」