二階に上がって、奥に進んでいくと黒塗りの大きな扉がポツンとそびえていた。
そこにみんな遠慮なしにズカズカと入って行ったから多分、ここが幹部室なんだと思う。
「帝も来いよ?」
扉の前で立ち止まってるあたしに、龍雅が中から出て来てそう言ってまた中に入っていった。
龍雅って、なんだか過保護っぽいな…なんて。
そんなこと思っちゃうあたしってどーなんだろ?
やっぱり、あたしは龍雅のこと好きになって来てるのかな?
あたしはそんな自分にクスリと笑うと、目の前の扉を開けて中に入った。
「うわぁ…広い」
思っていたよりも広いこの場所は、全体的に落ち着いた色合いで、生活感に満ち溢れていた。
シンクもあって、ソファーもテレビもゲームも、棚だってあったし…
冷蔵庫だってあった。
「確かに広いかもな」
疾風が龍雅の右側のソファーに座って足を組んでそう言った。
足長いな…疾風。
「好きなことに座れば?」

