「やっぱ帝って変わってるよな」
龍雅の隣にいた疾風が頭の後ろで腕を組ながらそう言った。
「それ酷くない?」
キッと殺気を立てない様に睨むと、疾風はニヤリと厭らしい笑みを浮かべた。
「とりあえず2階行こうぜ。眠ぃから」
颯哉はそう言うと、目を擦りながらトボトボとした足取りで階段の方に歩いていった。
颯哉ってずっと眠そうだな…。
第一印象がそうだったのもあるけど。
「じゃあ行くか」
龍雅はそう言うとあたしの頭をポンッとして歩き出した。
だからあたしは、大地に『じゃあね』と言って龍雅を追い掛けた。
そんなあたしに、大地は『後でねー』と言ってくれた。
なんだか大地って人懐っこいと思う。

