ガラリと倉庫の扉を開けた颯哉。
元々、半分開いていた扉を悠々と開けた颯哉。
その鉄の擦れる大きな音で、中にいたたくさんの不良くん達が一斉にこちらを振り向いた。
「あ、お疲れさまです!
龍雅さんの隣に居る方は…?」
トコトコと作業着姿でこちらにやって来た暗めの赤髪くん。
「龍姫に一番近い奴」
「え?!
龍姫ですか!?」
龍雅の言葉に、赤髪くんは目を見開いて驚いていた。
そんで、あたしと龍雅を交互に見てきた。
「…龍姫って?」
あたしは未だに驚いてる赤髪くんを横目に龍雅にそう尋ねた。
「影籠の姫の事だ」
「…姫か」
あたしはそう呟いて自分の手のひらを見つめた。
そんで、ギュッと握り締めた。

