「なんで、解約したんだ?」



疾風があたしにそう尋ねてきた。


あたしはそれに答えるように首を横に振った。



「それだけは分からないの。

調べても出てこないし、前の総長に聞いても答えてくれなかった」



知りたかったのにな…


そう、ポツリと呟くと背後から何か気配を感じた。



「知って後悔はないか?」



その声に後ろを振り向くと、スーツを着崩していていかにも仕事終わりのように立っていた陵さん。


…ん?
スーツ?



「…あ、始業式!!」



あたしがそう言えば、陵さんは呆れた様に笑って



「そんなもんとっくに終わってる。

だから俺が居るんだからな、此処に」



そう言ってあたしの頭をポンッと叩いてきた。


あたしはそれを聞いて、ホッと一安心した。