「アイツ等は厄介だぞ。
五十嵐がどんだけの腕があるか知らねぇけど、止めといた方が身のためだ。
尻尾を巻かれたら終わりだぞ。
…連合内の事は連合のトップに任せときゃ良いんだよ、如月」
菊田くんはそう言うと、龍雅を見た。
その目は、なんだか光がなくて、“裏”の目みたいだった。
…お父さんと同じ、ヤクザの。
「お前、まさか…」
「だからだよ。
多分、アイツが正式に若頭になったら総会を開くだろーよ」
菊田くんはそう言い残すと、席を立って教室から出ていった。
「…アイツ、マリアの奴か」
龍雅が1人で訳の分からない単語をブツブツと呟いていた。
そんな龍雅の方を見て、初めて涙が止まってる事に気がついた。
…いつから止まってたんだろーか。

