「別に最後まで話そうとしなくていい。
帝の言える範囲で良いから」



あたしの話を聞く気満々な颯哉は、いつの間にか椅子に逆に座っていて、あたしの方を向いていた。



「…じゃあ話すよ。
えっと、2ヶ月前に狼龍がヤクザ…つまり、泉崎に潰されたのは知ってるでしょ?
それの原因は、あたしが日向…泉崎 日向と仲良くなったのがキッカケなの。

日向はさ、泉崎に精神的にヤられてて自殺しようとしてたんだ。
そんな日向をたまたま見つけたあたしが助けたの。


…だけど、無力だったあたしには日向を救う事が出来なかった。

ううん、それだけじゃない。
あたしの唯一の居場所だった狼龍も救う事が出来なかった。