「荒れてる奴があの廃虚ストリートに来るって事は少なからず族の人間って事だからな?

それに、あの場の更に奥って事は狼龍しかねぇな」



うわぁ…。
疾風って、凄い詳しい。



「…つーことは、帝が闇蝶?」



昂夜があたしにそう聞いてきた。

だから、あたしは頷いた。
だって、みんなに偽るなとか言われたし、それにあたし、嘘とか嫌いだから。


すると、みんなの目が見開かれた。



「帝…が?」



湊は、焦げ茶の綺麗な目を見開きながらそう聞いてきた。



「そうだよ。
でも、あたしは闇蝶になんてなりたくなかった」



あたしが闇蝶じゃなかったら狼龍だって、日向だって…柚稀だってあんな目に遇わなかった筈だよ。