「疾風と颯哉と昂夜に湊ね」
あたしはそれぞれを指しながらそう言った。
「それはそうと、帝はなんであの場に居たの?」
疾風が不思議そうにそう聞いてきた。
「アイツ等と一緒に過ごした彼処に行こうとしたの。
荒れる気持ちを抑える為に」
そう言うあたしに、影籠の幹部達は怪訝そうな顔をした。
「荒れてたって…」
颯哉は眉間に皺を寄せながらそう呟いた。
「そいや、闇蝶並の強さの奴が街で暴れてたって聞いたけど…。
それって、闇蝶なんだよな?」
昂夜がそう言うと、疾風はコクンッと頷いた。
…あれ、なんかヤバくない?
初日でバレちゃう?

