「確かにそうだな。
けど、バレたらバレたでありのままで良いからな」
仁さんはそう言うと、2年A組の教室に入っていった。
「ありのままってなに?」
憐も、お父さんも、仁さんも…。
それに、柚稀だって。
みんな『ありのまま』って言うんだから…。
そもそも、ありのままでいてなにがあるんだろ…?
「分かんない」
あたしはそう、呟いてから仁さんが入っていった教室に入った。
「おおおお女!?」
あたしが教室に入った瞬間、誰かが物凄く吃りながらそう言った。
てか、吃り過ぎでしょ。
「お前、吃り過ぎだろー!!」
「だって、おお女だぜ?」
仁さんの隣に立ってもまだ、吃りながらそう言うその人。

