「…今、なんて言った?」
あたしは今、桜鈴の校長室に来てる。
「だからさ、この学校には影籠が居るんだって」
そう言ったのは、桜鈴の校長で狼龍の一代前の陵さん。
今日は、2学期の始業式らしく陵さんの服装はまあまあしっかりしてる。
…って事は、どーでも良くって!!
「なんでそーゆー事を早く言わないのよっ!」
「そ、それは…」
陵さんはそう言いながら、アタフタとし出した。
あたしは、そんな陵さんを横目にソファーに深く座った。
「まだ、時期じゃないって言うのに…」
「…時期?」
静かにそう呟いたあたしに、陵さんはそう聞いてきた。
だから、あたしはそれに頷いた。

