「昨日ね、影籠の人達に会ったの」
「影籠って…。
あぁ、全国No.1とか言う?」
憐は、興味がなさそうにさう聞いてきた。
「うん。
でね?その人達と話してたら、暴れてる自分が馬鹿馬鹿しく思えてきたの」
「良かったな」
そう言ったあたしに、憐は微笑みながらそう言うとあたしの頭を撫でてくれた。
「それにね?
みんな優しい顔をするの。
そんな影籠を見ていたら狼龍の奴等を思い出したんだ」
「てことは、柚たちか」
憐がそう言った。
…柚?
柚って、もしかして柚稀の事?
「柚って?」
あたしがそう言うと、憐は色々と教えてくれた。
「柚を初めは〝柚稀〟って言ってたんだけど、柚が『帝以外の女に柚稀って言われたくねぇ』って言うもんだからさ…。
仕方なく柚って言ってんだ」

