「うわっ…と」
憐は勢い良く抱き着いたあたしを何とか受け止めてくれた。
流石、憐だ。
「憐ー
もう、分かんないよぉ」
あたしはそう言いながら、ギュッと腕の力を少しだけ強めた。
すると、憐はあたしの頭を撫でてくれた。
「全部話してみ」
「うん」
何時でも優しい憐にあたしは甘える事しか出来ないのかな…。
でも、憐には甘えていたいな…ありのままのあたしを見せたいから。
それから、場所を移動して屋上に来た。
屋上は、誰も居なくてただただ青空が広がってるだけだった。
「で、どーしたの?」
憐は地面に座りながらそう聞いてきた。
あたしも、憐の正面に座った。