あたしは次の日、学校に向かった。
あたしが今、通ってる学校は県下を争う不良校で山陽って言うんだ。
柚稀も他のみんなも此処に通ってた。
あたしは学校に着いて直ぐに、自分の教室じゃなくてC組に向かった。
何故かって言うと、あたしが唯一心を許せるただ1人の友達に会うためだ。
ガラッ-
教室の扉を開けてすぐに、窓際の一番後ろの席で空を眺めている友達を見つけた。
「憐ー!!」
あたしがそう呼ぶと、その友達…憐はこっちを振り向いてあたしの元までやって来た。
その憐をみて、あたしの中の何かが壊れた。
あたしは、こっちに歩いてくる憐に走って抱き着いたんだ。