「もし、お前が影籠の奴等と関わりたいと思う時が来たのならありのままの帝で接する事だな。
狼龍の時の様に」
お父さんはそう言うと、あたしを自分の胸の中に収めた。
「ありのままのあたし?」
「あぁそうだ。
きっと柚稀も、他の奴もそれを望むだろう」
「…分かった。
素のあたしで居れば良いんだよね」
あたしはそう言うと、お父さんの胸の中で目を閉じた。
脳裏に浮かんでくるアイツ等の笑顔と血でいっぱいの倉庫。
思い出したくないけど、やっぱり出てきてしまう。
忘れたくても、忘れる事なんてできないし許そうとも思わない。
狼龍とひなたを奪った泉崎を絶対にあたしは許さない。

