「え?」



「闇蝶であるお前と暴走族の頂点に立つ影籠。

色々とぶつかっても可笑しくない組み合わせだ。
この世の中、お前みたいに闇の世界で有名になる奴もごまんといる。

良い例の1つとして狂蝶だな」



狂蝶…。
耳にしたことはあるけど、会った事はない筈。

知らず知らずの内に会ってたら、話は別だけど。



「狂蝶の由来は狂った蝶。まぁ、そのままだな。

でもな、ソイツに殺られた奴等はみな口を揃えてこう言うんだ。

『狂蝶に喧嘩を売らない方が良い』ってな」



そう言うお父さんの顔はなんか若々しかった。
現役に戻った様なそんな顔だ。

まぁ、お父さんの現役時代は知らないけど。