「でもまぁ、怪我がなくって良かったな?夕」



たっちゃんがお父さんに向けてそう言った。

顔がニヤニヤしていたのはこの際、無視するとしよう。



「まあな。
…さぁ、帰るとするか」



お父さんはそう言うと、車の方に向かった。


あたしはお父さんの後を追うように歩いた。

たっちゃんは残るみたい。
まぁ、倒れてる奴等の始末とかあるしね…。
そう考えると、警察官って大変。











車の中で、あたしはお父さんに影籠との会話を事細かく聞かれた。

別にね、それは良かったんだ。
でも、これを言われた時はちょっと動揺した。



「もし、この先影籠の奴等と一緒に居ることになったらお前、闇蝶であることを隠し通せるのか?」