「影籠って、響達じゃねぇんだろ?」
お父さんが確かめるようにそう聞いてきた。
「うん。
ひびきん達じゃないから多分、次の代だよ」
「となると、龍雅か…」
うわぁ、流石たっちゃん。
やっぱり、先代なだけあるね。
「あぁ、ヤスのな」
「え、やっちゃん?」
あたしはお父さんの言葉にそう言った。
そんなあたしに、お父さんは頷いてあたしの頭を撫でた。
「まだ、影籠には関わるなよ?」
あのー
もう、関わってますが?
「これからは、ね」
あたしはそう言ってフワリと笑った。
でも龍雅、最後に次会ったらぜってぇ仲間にするって言ってたもんな…。
どーしよう。

