あの頃も、今も、かなり荒れてたからな…。

まぁ、今はもう、暴れる気も喧嘩をする気も起きないけどね。



「そう言ってくれてありがとう。

でもさ…そろそろ帰った方が良いかもよ?
警察が近付いて来てる」



あたしは、微かに聞こえるサイレンの音を聞きながらそう言った。



「…ッチ、あぁ。
けど、今度会ったらぜってぇ仲間にすんからな」



龍雅はそう言うと、幹部を引き連れて帰っていった。


















「仲間、か…。
逢いたいな、柚稀達に」



あたしは龍雅達が去っていった方を眺めながらそう呟いた。


そんな時、パトカーと一台の黒塗りの車が止まった。