「え、な、なんで?」
「なんでって、見てれば分かるよ?
龍雅は帝を優しい目で見てるし、帝はどこか嬉しそうだしね」
そう湊に言われ、あたしは恥ずかしくなって俯いた。
分かりやすいのか、あたし。
「でもね?それって嬉しい事なんだよ?」
「どーして?」
湊の言葉に、あたしは顔を上げて首を傾げた。
なんで、嬉しい事なの?
「だって、影籠が明るくなるから。
帝が来てから龍雅、柔らかくなったし、チーム全体が帝の存在を認めてるから明るくなってるんだよ?」
ニコッとあたしに微笑む湊に、あたしは頬が緩んだ。
「あたし、なにもしてないよ?」
「してるよ?
だって、影籠にいてくれるでしょ?
僕たちはそれだけで満足なの!」
「…ありがと、湊」
「どーいたしまして」
ニコニコと微笑む湊に、あたしも微笑んだ。
影籠はやっぱり、温かい。
それでいて、ものすごく落ち着く。
大好きだなーなんて、不覚にも思ってしまう。
まだまだ、いる時間は少ないのに。
「あーあ、龍雅たち早く帰ってこないかなー」
湊はそう言うと、腕を上に伸ばして後ろに倒れた。
そして、手を上に突き出して天井を仰いだ。

