「今じゃなかったら良いのか?」
茶髪くんがそう聞いてきた。
「そーゆー訳じゃないけど…。
うーん…時期が来たら、かな」
「時期って?」
ハニーブラウンくんが首を傾げながら聞いてきた。
「んー、それは分かんない」
「「「「「はぁ?」」」」」
あたしがそう言うと、ハモってそう言った。
「ふふっ、仲良いのね。
でもね、今のあたしには眩しすぎだよ」
あたしがそう言うと、龍雅は悲しそうな表情を浮かべた。
「なら、尚更来い。
お前にもう一度、仲間を与えてやるよ」
龍雅は、あたしの目を真っ直ぐ見据えながら語り掛ける様にそう言った。
その言葉を聞いて、あたしは昔の自分を思い出した。
狼龍に拾われた時の…狼龍に救われた時の事を。

