そしてゲームが終わると、龍雅はあたしから手を離して体も離した。



「も~!
龍雅がゲームやるなんて聞いてないよー!」



湊は、あたしの少し離れた後ろに座ってる龍雅にそう言った。
あたしは体の向きを変え、2人が見えるようにした。



「湊が帝にやり方もろくに教えずにやるからだろーが」



「だってぇ…」



湊はそう言うと、むすっとむくれた。
そんな湊の頭を、龍雅は雑に撫で回した。
ぐしゃぐしゃと豪快に。



「昂夜なら許すが、帝だから手加減ぐらいしろ」



「…龍雅だって手加減してないじゃん」



「湊だからだろ」



「えー、なにそれ」



湊はそう言うと、顔中の筋肉が緩んでものすごい笑顔になった。
それを見て、龍雅って改めてすごいんだなって思った。



「龍雅、そろそろ時間だぞ」



今まで雑誌を読んでいたらしい疾風がそう言うと、龍雅はもう一度湊の頭を撫で、そしてあたしの頭を撫でると立ち上がった。



「じゃ、留守番頼んだぞ」



颯哉がそう言うと、龍雅と疾風と一緒に部屋を出て行った。



「いってらっしゃーい」



笑顔で3人を見送った湊は、ゲーム機を片付けるとあたしに向き直った。