「どーぞー」
ノックに反応した陵さんの声を聞いてから、あたしは扉を開けた。
そんで、中に入ってく。
もちろん、あたしに続いて影籠のメンツも入ってくる。
そして、あたしを中心に横一列に並んだ。
あたしの隣には、左に龍雅で右に疾風。
龍雅側には颯哉と湊。
疾風側は昂夜。
「陵さん、なんか用?」
仁さんには陵さんに呼ばれたとしか言われてないから、話しの内容が分からない。
それに、なんで影籠のみんなも呼ばれたのか疑問だ。
あたしがそう言うと、社長椅子に座っていた陵さんが立ち上がってあたし達の方にやって来た。
もちろん、陵さんの隣には仁さんがいる。
「夕さんと泰史さんから伝言をお前等に預かった」
陵さんはそう言うと、二つ折りにされた紙を龍雅に渡した。
龍雅はそれを受け取ると、ピロッと開いて静かに読み出した。
「それから帝、両方の先代からこれ」
陵さんがニコリと微笑みながらあたしに龍雅に渡した紙と同じような紙をくれた。
だから、あたしも紙を開いて読んだ。
影籠と狼龍の先代からの色んな言葉がこの紙には書かれていた。
お兄ちゃんとひびきんの言葉はふざけてるようにしかみえなかったけどね。
「それと、お前等はこのまま水無月の本家に行け」
「…なんで?」
「これからの事を話すからだ」
これから…か。
でも、なんであたしの家なんだろ…?

