無防備って、どーゆーこと?
あたし、気を抜いた事なんてなかったのにな…。

気を抜くと、あたしの中のなにかが暴れだすから。



「ねぇ龍雅」



「ん?」



「さっきの、どーゆー意味?」



やっぱり気になったあたしは、龍雅に聞いてみる事にした。
だけど、龍雅はなかなか答えてはくれなかった。



「…もう」



視線を逸らして無言を貫く龍雅に痺れを切らしたあたしは、龍雅から聞きだすのを諦めて不貞腐れながら歩く。
手を後ろで組んで下を見ながら歩く。

そうして歩いてると、不意に頭に軽い重みを感じた。
だから頭を上げてみると、龍雅が前を見ながらあたしの頭の上に手を置いていた。



「龍雅…」



「あいつ等に嫉妬してただけだから気にすんな」



ポツリと呟かれたその言葉。
その意味が分からず首を傾げれば、龍雅は軽く笑った。



「分かんねぇならいいや」



龍雅はそう言うと、ポンポンとあたしの頭を軽く叩いて手を下ろした。