だから、みんなで校長室に向かった。
昂夜と湊で1番前を口論しながら歩き、その後ろを颯哉と疾風がのんびりと歩く。

だから、必然的にあたしと龍雅が隣になるわけで…。



「……」



「……」



無言ってことです。
もう、これどーしたら良いんだろ…。

龍雅と喋りたいのに、なにを喋ったら良いのか分からない。
今までこんな風になる人なんていなかったのになー。
まぁ、柚稀とか憐だからなのかもしれないけど。



「…帝」



「な、に?」



突然龍雅に呼ばれたあたしの名前。
だから、あたしは少し詰まって返事を返した。



「あんま無防備になんなよ」



「…え?」



龍雅から放たれた言葉にあたしは聞き返したが、龍雅は返してくれなかった。
だけど、龍雅の横顔が若干赤かったような気がする。