「一応って?」
あたしがそう聞けば、冬依はちゃんと返してくれた。
「下の奴の中で一番上。
つまり、幹部の一番下ってヤツ?
湊と同等の立場って感じかな。
まぁ、幹部の部屋には上がらないけど」
「そーなんだ。
じゃあ、なんでみんなに敬語使ってるの?」
「それは…帝ちゃんが一緒にいたからね。
総長以外はちゃんと名前呼び捨てだし、タメ口だよ」
気恥ずかしそうにそう言う冬依。
なんだか可愛いな、なんて。
人懐っこい大地と分け隔てなく誰とでも接する冬依。
多分、この2人はお互いが醸し出す雰囲気が似てるんだ。
だから、似てるって思ったんだと思う。
「へー」
「俺だって冬依の次の位なんだぞ!」
プクッと頬を膨らませながらそう言う大地。
冬依と対抗してるのか、ちょっぴり拗ねてる様に聞こえた。
「それはそれでスゴイね」
人って見掛けじゃなんにも分かんないもんなんだね。
憐だって龍雅だって冬依だって大地だって。
あたし、よくこんなんで総長やってこれたなー。

