「帝、雷王を潰したらしいな?」
ゆったりとした口調であたしにそう言うのは、ソファーで足を組んで優雅に煙草を吸ってるお父さん。
「まぁ、うん」
あたしはそんなお父さんに少し気まずくなり、俯きながらお父さんの座ってるソファーと対面してるソファーに腰を下ろした。
やっぱり、此処に居たんだ…お父さん。
「無茶だけはするなよ?」
「分かってる」
だけど、止めたりしないお父さんはあたしがやりたい事を解ってるんだと思う。
「ねぇたっちゃん、警察が持ってる情報頂戴?」
あたしは拗ねて署長の椅子に座ってるたっちゃんにそう言った。
まぁ、拗ねた原因はあたしだけど。
「あぁ…泉崎な」
キイッと椅子を鳴らして立ち上がったたっちゃんはあたし達の方に来てお父さん側のソファーに座った。
「なんかないの?」
あたしがそう聞けば、たっちゃんはゆったりとした口調で話し出した。
「泉崎なぁ…強姦、売春、密売…あ、族狩りとかそんなぐらいしか情報はねぇな」
フワリフワリと宙に漂うお父さんから出る煙草の煙を眺めながら言ったたっちゃん。
やっぱり、警察って情報収集が下手なのかな?

