受け付けの人に名前を言えば、部屋を告げられた。
部屋は署長室。
ホント、たっちゃんって権力使い過ぎ。
なんでもかんでも後輩に甘いんだから。
不利な事は全部揉み消す。
跡形もなく綺麗に。
まぁ、ヤクザと繋がってるから当たり前か。
やっちゃんとお父さん。
この2人の上に居る人なんて一握りらしい。
あたしと同い年ぐらいの人も居るんだとか。
世の中、分かんないなー。
そんな事を考えて居たら、署長室が目の前に。
だから、コンコンッとノックをした。
「帝か?
帝なのか?そーなのか?」
…たっちゃん。
貴方、本当に此処の署長で大丈夫なの?
「帝だよ。
だから、入ってもいい?」
あたしがそう言えば、ガチャリと扉が開いた。
そして、目の前にニコニコのたっちゃん。
「待ってたぞー帝ぉー」
「…たっちゃん、ウザい」
今にも抱き着いて来そうな勢いのたっちゃんに、あたしは真顔でそう言って、腕を広げてるたっちゃんの脇を潜って部屋の中に入った。
後ろでたっちゃんがなんか言ってたけど、それは無視。
だって、ウザいもん。

