『おー帝か、どーした?』



陽気に電話に出る萩原警部。
ちょっと気違いだよね。



「あ、萩原さん?
雷王潰したけど」



簡潔に内容を述べながら、あたしは倉庫の外へと足を進めた。
月明かりでほんのり明るいストリートを歩く。



『流石だな。
それじゃあ、今から本部まで来い』



クスリと笑いながらそう言う萩原さんは、ちょっぴり鬼畜だなと思う。
だって、警察署なんてあたし達にとってイイトコロじゃないから。



「警察か…面倒臭いな」



あたしそう言えば、萩原さんはアハハと声を出して笑った。



『まぁ、イイトコロではないしな。
でも、署長がお前に会いたがってんだ』



「たっちゃんが?
…じゃあ、しょーがないから行ってあげる」



たっちゃんは駄々を捏ねだすとウザいもんな…。
なんて、あたしがそう言えば、萩原さんは更に笑った。



『じゃあ、待ってる』



「はーい」



あたしがそう返事をすると、萩原警部が通話を絶った。
あたしはそれを確認すると携帯を閉じた。
そして、携帯をポケットにしまうと歩くスピードを早めて警察署へと向かった。

本当は行きたくないんだけどなー。
だって、絶対お父さんいるもん。