そして、戦いが始まった。
まぁ、戦いが始まれば流れなんてすぐに渡ってしまう。
どちらに流れが転ぶかは自分次第。
結局は実力なんだ。
総長は実力よりも意地。
自分が居場所を守らなければいけないと言う意地。
もちろん、あたしにもあった。
だけど、守れなかった。
弱かったんだ。
心も力もなにもかも。
だからあたしはこうして仲間の為に復讐を試みる。
それがあたしに出来るただ一つの償い。
「ハァ…ハァ…」
「これで雷王はおしまい、ね」
地面に這いつくばる様にして倒れ込んだ雷王総長。
そんな彼を、あたしは見下しながらそう言って薄く笑った。
悔しそうにあたしを見上げる総長さんは、なんだか格好良い。
本気で悔しがるその姿勢はあたしは好き。
でも、決して許しはしない。
「分かった?」
「……あぁ」
あたしから目を逸らして頷く総長を確認すると、あたしは萩原警部に電話を掛けた。
これが交換条件だからね。

