地上182センチメートルを、キミと。








「繭とは結構前に別れてるし」






シレっと答える香川くん。






・・・・・・・・え??






聞いてない、聞いてない。






「香川くんも繭もそんな事言ってなかったじゃん!!」






「だって、クラスも一緒で席も隣同士だと、周りに『別れました』ってバレたらなんかやりずらいじゃん??繭もオレも」






・・・・・・・・・まぁ、そうカモしれないけど。






「・・・・・・・・いつ??」







「小春たちに繭とキスしてるトコ見られた日」







『へぇー』ってなるか、ボケ!!






おかしいでしょうが、おかしいでしょうが。







「なんでキスしといて別れんの?!」







「お別れのキスってヤツ??」







「何ソレ、そんなドラマみたいなキスってホントにあんの??!!」







「普通でしょ。 あるある、普通にある」







「そうなの!?? ワタシ、キスしたこと・・・・・・「あるじゃん。 大志としてたじゃん」







今度は香川くんが細い目でワタシを見た。






うん。 キス、した事ある。






てゆーか、なんで知ってんの??