「繭とは結構前に別れてるし」
シレっと答える香川くん。
・・・・・・・・え??
聞いてない、聞いてない。
「香川くんも繭もそんな事言ってなかったじゃん!!」
「だって、クラスも一緒で席も隣同士だと、周りに『別れました』ってバレたらなんかやりずらいじゃん??繭もオレも」
・・・・・・・・・まぁ、そうカモしれないけど。
「・・・・・・・・いつ??」
「小春たちに繭とキスしてるトコ見られた日」
『へぇー』ってなるか、ボケ!!
おかしいでしょうが、おかしいでしょうが。
「なんでキスしといて別れんの?!」
「お別れのキスってヤツ??」
「何ソレ、そんなドラマみたいなキスってホントにあんの??!!」
「普通でしょ。 あるある、普通にある」
「そうなの!?? ワタシ、キスしたこと・・・・・・「あるじゃん。 大志としてたじゃん」
今度は香川くんが細い目でワタシを見た。
うん。 キス、した事ある。
てゆーか、なんで知ってんの??



