「牛乳と魚のお陰で、オレも小春の身長に追いついた」 『フッ』と笑う香川くんの視線が、ワタシを見上げていなかった。 目の高さが一緒。 「キスがし易い高さですね、小春さん」 香川くんがいたずらっ子の様に『ニィ』と口を横に伸ばして笑った。 「大学に入ってチャラつくなよ。 繭に言いつけるよ」 しかも、ワタシにチャラついてどうする。 その気もないくせに、コノヤロウ。 細ーい目で香川くんを見る。