「・・・・・・・・ねぇ、小春。 何か気付かない??」
香川くんがワタシに『ニコッ』と笑って首を傾げた。
・・・・・・・・・えぇーと・・・・。
何かがいつもと違うのだろうか?? 髪型?? 髪色??
・・・・・・・・・微妙な女の変化に気付かない、世の男たちの気持ちが今分かった。
男の気持ちが分かるあたり、やっぱりワタシは女ではないんだ。
・・・・・・・・・てゆーか、どうしよう。 全然分からない。
「・・・・・・・・・髪色、変えた??」
最早当てずっぽう。 だって分かんないんだもん。
「根元ヤバかったから染め直したけど、色は変えてない。 そうじゃなくて、まじで気付かない??」
・・・・・・・・・・うん。 気付かないよ、香川くん。
その、プリン頭がキレイになった事に気付いた(完全に勘でしたけど)んだから、もう良いではないか。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・ダメだ。 やっぱ分からん。



