地上182センチメートルを、キミと。









「・・・・・・・・ねぇ、小春。 何か気付かない??」







香川くんがワタシに『ニコッ』と笑って首を傾げた。







・・・・・・・・・えぇーと・・・・。






何かがいつもと違うのだろうか?? 髪型?? 髪色?? 






・・・・・・・・・微妙な女の変化に気付かない、世の男たちの気持ちが今分かった。






男の気持ちが分かるあたり、やっぱりワタシは女ではないんだ。






・・・・・・・・・てゆーか、どうしよう。 全然分からない。







「・・・・・・・・・髪色、変えた??」







最早当てずっぽう。 だって分かんないんだもん。







「根元ヤバかったから染め直したけど、色は変えてない。 そうじゃなくて、まじで気付かない??」






・・・・・・・・・・うん。 気付かないよ、香川くん。






その、プリン頭がキレイになった事に気付いた(完全に勘でしたけど)んだから、もう良いではないか。







・・・・・・・・・・。








・・・・・・・・・・・ダメだ。 やっぱ分からん。