地上182センチメートルを、キミと。










「・・・・・・・・え。 なんで??」







声の方に目をむけると、香川くんがいた。







ワタシの方に駆け寄ってくる、香川くん。







「なんでって、今日入学式じゃん」







「イヤイヤイヤイヤ、だからなんで香川くんがウチの大学の入学式に来ちゃってるの??」







「入学したからに決まってんじゃん」







『ホレ』と香川くんがワタシの目の前に学生証を翳した。













「・・・・・・・・・えぇぇぇぇぇぇええええ!!?? なんで言ってくれなかったの!??」







びっくりしすぎて、物凄くおっきい声が出てしまった。







「だから『落ちたら恥ずかしいから』って言ったじゃん」







「受かった時に教えてくれても良かったじゃん」







「だって、小春の事驚かせたかったから」








思惑通りリアクション良く驚くワタシを見て、香川くんは満足気にいたずらっ子の様な笑顔を見せた。