怒りという感情が沸き上がって
おらんでしまった
そして、シンと静まり返る
藍「馬鹿馬鹿しい」
星「なっ!
藍斗、真面目なはなししてんだぞ?!」
藍「だからこそや!!
なんや、落ち着いてみてみぃや?!
誰一人冷静に話し聞いてなかったやろ?
やけんもっとわからんなるんや!!
よー落ち着いてみてみろ!!」
今まで黙っていた藍斗が話しだした
声は大きいけど落ち着いて私を見ている
藍「詩夢は笑っとるか?
詩夢が余裕そうに見えるか?!
わいは泣いて震えとるように見える!
強がってるようにしか見えん!!
お前らはどう見えるんや!」
えっ
頬に手を当てると、水滴がついていた
泣いたのは、何年ぶり?
藍「詩夢は
わいらの何十倍も辛いこと経験して
今ここにおるんや
こんなことになっても仕方ないやろ
今するのは
詩夢が話せることを話して
最善の結果を招くために
全力尽くすことや
ちゃうか?」
あぁ、やっぱりだ
藍斗は何でもわかってしまう
こうやって、
時には愁よりも冷静に判断できる

