結「………出て行くなよ…」


叶「なんで」


隼「俺らを救ってくれたのは


  紛れもない叶恵だ」


叶「違うよ。


  私だって救われた

  隼人や結城のいる結心。

  荒儚にも



  だからせめてもの罪滅ぼしなの」


隼「罪滅ぼしって……… 

  罪なんかここにはねぇじゃん!!

   

  もしあると思うなら

  引退まで俺らを守ってよ…!」



叶「ごめん
   

  それはできない。

  話を聞いていたならわかると思うけど



  ここにはもっと



  信頼されるべき総長が合う


  だから、私は合わない」



結「俺らは信頼してるよ!!!」




ありがと。



叶「その言葉で十分だよ」


隼「ほかのみんなには

  何も言わないつもりなの…?!」


叶「もちろん、

  お別れは言うよ


  今までお世話になったからね


  そして、火龍の姫になることも」


結「なんで!!?」


私はそういう二人の手を握った


叶「そういう方法でしか







  あなた達を守れない私でごめんなさい」





これしか








言えなかった…