最後の龍の華






睨んでいても なにも始まらないので
仕方なく 目線をはずし
拗ねているお隣さんに目線を向ける











私の素顔を見て
一体何がしたいのだこいつは...









ふぅー...



だからと言って
このまま放置していると
なにかしら めんどくさい...











しょうがない....










『......弥生....』





名前を呼び こちらの方に向かす





『....あれは...






事故だ...







向こうが 俺を押し倒した...』











そう言うと



弥生は目を見開き


銀色はピシリッと固まり


めがねは 銀色の方を凝視し


灰色と皇帝は
さっきと同じで












一瞬だけ
この部屋の空気が 下がった気がする








本当に 一瞬で...











すぐに
弥生が 立ち上がり 銀色の方に向かって歩いていく











そして
そのまま...























ソファーをひっくり返した