最後の龍の華






「...これで 時間稼ぎをしてもらうよ?
せいぜい 時がくるまで そいつと遊んでいてよ」







その言葉を最後に
私に 向かって毒蛇が襲いかかる












それを ひらりとかわし
手の上に 作っておいた闇のボールを 毒蛇に投げつける






砂煙が舞い
視界が悪くなる




ダメージを与えたはずなんだけど...
やっぱ 遠距離は苦手...








「シャアアア!!!」





『ちっ...
やっぱ 一発で仕留めらないか...』






視界が晴れていき
目の前には 無傷の毒蛇...








うーん...
すこしは 傷がついてくれても
よかったのに...




やっぱり...
ちょっと 本気を出さないと
倒せないかな?












「おい!...
避難が終わってないんだ!
もうちょっと 遠くでやってくれ!」






翡翠が叫ぶ






うーん...
翡翠のいうとおり まだ避難が
終わってないみたい...








この毒蛇の巻き沿いを喰らいたくないよね?




うんうんと頷き
魔法を唱える




『...我の守護に当たるものよ...危険がない地へ!』